永遠の時


・・・・チュンチュン・・・・チュンチュン・・・・
小鳥達のさえずりが聞こえてきた。そしてかすかに人の声が聞こえる。誰だろう、こんな朝早くに
「おーい、起きてる。朝だよーーーー」
俺(大村純)は、その声のぬしを確かめようと起きてみた
目覚ましを見てみると、なんと時計は8時指していた
なぜだろう?確かに俺は目覚ましをかけていたはずなのに・・・・
うーんミステリー・・
思い出してみよう。確か夢の中で警報が鳴っていたような
・・・ガーン(今時この擬音はないだろう)
それだ!!
あわただしく起きる俺、いつものように朝は過ぎていく







第一章 転校生







 急いで俺は制服に着替えようと、クローゼットを開け放った
「えーっとこのボンテージでも・・・って何でこんな物が入っているんだーー」
などと、一人で叫びながら制服を着ているのに気づかない俺は
一生懸命制服を探していた。そんなところに、女が入ってきた
「あんた何やってんの」
光だ。こいつははっきり言って
ナルシストだと思う
「いや、制服がないんだよ」
光はあきれた顔で
「今着ているのは何よ、このあほ」
俺は自分が着ているのを見て驚愕した
「げっ・・着てるじゃん俺」
かなり間抜けである
今の時間は8時5分走っていけば間に合う時間だ
「さあ、いこうぜ」
光は、少し顔をしかめて
「あんた鞄は」
と聞いてきたが、俺は自信満々の顔で
「もち、学校」
最悪である
それから学校へ出かけたのは2分後の話だ
俺たちは、学校の門を後30秒で遅効というタイムで
どうにかついた
「ふうっ・・やればできるじゃん、俺」
一仕事終えたような妙にさわやかな顔でかなりさわやかに
(うっとおしい)目線を光にむけた。バシッ・・・・俺は、
程良く頭に伝わる痛さに惚けていた。そして後ろから声が
「あんた、何さわやかにしているのよ。早く教室に行かなきゃいけないでしょう」
そう言われ、俺は現実に戻った
「面倒くさいけどいくか」
俺がそう言い終わる頃には、光の姿はすでに昇降口まで行っていた
「俺の負けか」
意味が分からないことを言いながらも
俺は教室へと向かっていった。先生到着まで後1分だ
机にふっしてHRが始まるのを待つことにした
しかし、時間が時間なだけに、すぐに先生が来た
「えー今日から授業が始まるがちょっとみんなに報告したいことがある。」
そう今日は夏休み明けの最初の授業だ
でも報告ってのはなんだ、今時そんな言葉使うか?
変な所に疑問を持つ純である
「えー今日からみんなのクラスメートになる人が来ている。つまり転校生だ。」
いきなりクラスががやがやとしだした。
「みんな静かにしなさい。えー入ってきなさい。」
そういうと扉が開きそこから一人の少女?が入ってきた
みんなから「かわいい」とか「私の方がいけてる」などと聞こえてきた
でも奇妙だった。かわいいのは認めるが何故に彼女は
男の制服を着ているのか。あの子はもしかして
男装趣味の変態さん・・・かとまで思った
しかしその謎はその後すぐに分かった
その子が話し始める
「えー僕の名前はみらいゆきです。漢字はこう書きます」
そういって黒板に未来 雪と書き始めた
みんなは最初の僕という発言に驚いているようだった
俺は実感した。奴はほんまものの変態だと。
しかしその想像は違っていた
「僕は名前や外見がこうですけど、れっきとした男です。」
先生がゆっくりと口を開いた
「そう彼は男の子です。びっくりしましたか。私も最初見たときは(以下略)」
本当に男と知ってクラスの男子のほとんどは悲しんでいました
ごく一部を除いて
「えーっと雪君、君は窓側の後ろに座りなさい」
先生が指示したのは何と俺の隣の席だった
「まじかよっ」
と内心思ったつもりが実は声に出して言ってしまっていた
回りからクスクス笑う声が聞こえてきた
純はなぜみんなが笑っているのか気づかなかった。すると光が
「あんた、声に出してるわよ」
「うーん、なるほどね」
俺は感心した
「もう、あんたがそんな事言うから、転校生困ってんじゃないの」
「冗談じゃん、冗談」
俺はさりげなく嘘をつくことにした
「あんた、変な汗かいてるわよ」
ぎくっ、と思ったが平然に
「暑いからな」と流した
(うまい、俺)何とかその場は切り抜けられた
そうこうやり取りしている内に転校生が横の席に来た
「よろしく。えーーと」
「俺の名はうたまろだ。よろしく」
俺はそう答えてやった
「うたまろ君かー、おもしろい名前だね」
これはボケをさらにボケで返してきたのか、やるじゃない
ここで俺がさらにボケるべきか、それともツッコミを入れるべきか
「どないじゃーー」
俺はツッコミを入れるを選択した
「どうしたの?うたまろ君」雪は真顔で返してきた
(まさかこいつ、俺の名前を本当に信じてるのか)
俺はおもしろい物を見つけたと喜んだ(外道)
「何言ってんだよ」
不意に後ろから、男が話しかけてきた。
「げっ、恭一」
その男は俺の幼なじみの一人 藤原恭一であった
「げっ、とはいい挨拶だな・・殿」
そう言うと恭一の目が光った
(しまった俺の獲物独り占め作戦が幻に)
「えっ、うたまろ君じゃなかったの」
「ああ、こいつの名前は馬鹿野 殿だ」
恭一はそう言い放つと心の中で笑っていたらしい(後日談)
そう、これは二人の外道による、純真な少年をおとしいれる光景がひろがっていた
そう、それはまさに地獄絵図だった
しかしそれもあまり長くは続かなかった
「あんた達、転校生を騙してるんじゃないわよ」
二人はいきなり後ろから発せられる殺気が誰のであるか気づいた
「やっ・・・やあ、光。げっ・・元気そうじゃないか」
そのとき純と恭一の頭の中では走馬燈のように今までの人生が
流れたらしい(後日談)
「雪君、騙されちゃだめよ。こいつの本名は、大村純って言うのよ
それと、この二人にはあまり関わっちゃいけないわよ」
「ありがとう。えーーと」
「光、川崎 光よ。光って呼んでね」
「うん、ありがとう、光さん」
二人はまともな友達になれそうな雰囲気が漂っていた
「聞きました恭一さん、あの二人なんか怪しいそうですよ」
「嫌あねぇ純さん。若い二人ですからそれはそれは・・・・」
二人がこそこそと井戸端会議風に話してるとふと後ろから
「それはそれは何なのかなーー・・・・・」          
光の放つ殺意のオーラが二人にもわかったようだ
「変なこと言ってると、怒るわよ」
そう言うと光は拳を鳴らし出した
「あー、お前ら今ホームルーム中だって事、わかっているのか」
先生が泣きながらそうつぶやいた
「えっ、そうだったけ」
三人は見事に笑いの渦に巻き込まれていった




後書き
どうもみなさんこんにちわ
この作品は大体このサイトを開く1年前に書いていたものです
ある作業をしていたら不意に見つけたので加筆修正してUPしてみました
少しぐらい反応があれば続きも書いてみようと思います
だから感想お願いします(笑)

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