まあ、物事と言うのは突発的に起こる訳で――

「祐一!」

「祐一!」

「祐一さん!」

「祐一君!」

 ――「朝早くから何でこんな人数が集まっているんだろう?」と言う疑問を挟む余地は無いようで――

「……く〜……す〜」

 ――何と言うか……隣から聞こえる幸せそうな寝息&可愛らしい寝顔はこの際関係無く――

「紅生姜でも許さないよ!」

「あぅ〜ゆるさないんだから」

「そんな事する人嫌いです!」

「祐一君、不潔だよ!」

 ――父さん、今日も今日とて僕はピンチです。(北の国から調)

 

 

 十一万Hit感謝SS
 朝・大騒動編

 

 

「ちょっ……まて、お前ら」

 じりじりと間合いを詰めてくる四人――水瀬姉妹+義妹栞――にたまらず俺は声をあげる。

 てか、みんな殺気だってて怖いぞ、かなり。俺、何か悪い事したか?

「一つ聞いて良いか?」

 立てた人差し指にみんなの視線が集まる。それを確認して俺は疑問を口にした。

「俺、みんなを怒らせるような事したか?」

 まあ……そんな記憶俺には無いんだが、往々にして無自覚に人を怒らせてしまうと言う事はあるからな。

 そう言うときは理由を聞いて、謝って済むのならさっさと謝ってしまうのが良いだろう。

 人生波風無く、静かに過ごす。それが一番だ。

「「「「(ジト〜)」」」」

 ぐはっ!? すげぇ視線だ。小動物ぐらいならその視線で軽く射殺せそうだぞ(滝汗)

 いや、だからなんでそんな視線を俺は投げかけられねばならんのだ?

「悪いと思うが……本気で怒っている理由に見当がつかん。理由を教えてくれると嬉しかったりするぞ?」

「(クイックイッ)」

 名雪が親指で俺のベットを指差す。

 むぅ……これと言って皆を怒らせるような理由は見当たらんぞ?

「いたって普通のベットに見えるが?」

 ぐはっ! 何故に視線がキツクなるか!?

「これの何処がいたって普通のベットなんですか!!!」

 栞、急に布団を剥ぐのはやめてくれ。寝冷えして風邪をひいたらどおする。

「くしゅんっ」

 って、言ってるそばからクシャミだ。布団布団。

「なに普通に布団を掛けなおしてるんですか!!」

「寝冷えして風邪をひくいたら困るだろ?」

 何当然な事を……

「くっ、至極当然と言った表情で……何で不自然さを感じないんですか!!」

 いや、だから何に不自然さを感じろと?

「お姉ちゃんが隣で寝てるんですよ!!!」

 え〜と……もしかして皆様方――

「もしかして……隣で香里が寝てることに怒ってる……とか?」

「もしかしなくてもそうだよ!!」

「なんで?」

「なっ、なんでって……!?」

 むぅ、何故に絶句するか?

 俺と香里は恋人だぞ? たしかに人前でいちゃいちゃしてて何か言われるなら当然だが、自分の部屋でやる分には問題無いだろ。まあ、香里の親父さんとかは怒るだろ……そう言えば、親父さんの方が乗り気だった(笑)

 つー訳で同じ質問を繰り返す。

「なんで?」

「もういいよ!!」

 ………………逆ギレされた……何故?

 てか、うるさくするな。お姫様が起きたらどうする?

「いや、だから何故に怒る?」

「もういいの!!」

「む〜うるしゃい〜」

 むぅ、言ったそばか……訂正、思ったそばから……

 皆が怒鳴るからお姫様が起きてしまったじゃないか。

「おはよう、香里」

「ふぁ〜 おはようごじゃいましゅ」

 うむ、毎度の事ながら低血圧だな(苦笑)

 可愛くて良いけど。

「ゆういち〜Y

 ぐはっ!? しまった(汗)

 低血圧過ぎて現状を全く理解できていない……と言うか思考すら出来てない(滝汗)

「かっ香里。ちょったんま、たんま」

「む〜 おはようのきすは〜」

 可愛い……って、そうじゃなくて!

「香里、起きろ。マヂで起きろ」

「おはようのきす〜」

 ぐはっ! 上目使いは卑怯だぞ!?

 あかん、理性が…………ってだから正気を保て、俺!!

「香里、現状ではおはようのキスは無理だ。我慢してくれ」

「む〜 じゃあ、おはようのせっぷん。それがだめならおはようのべ〜ぜ。ん〜Y

 香里さん……それじゃあキスと一緒じゃないですか(涙)

 てかマヂでその可愛いお口を突き出さないでくれ……むしゃぶりつきた……ゲフンゲフン、マジで理性のたがが外れそうになるから……(滝涙)

「香里、マジでまっ「ん〜Y」」

「イヤだから「ん〜Y」」

「……「ん〜Y」」

プツンッ

 もうどうにでもなれ……

「香里〜Y

「「「「ああ〜!!」」」」

 ええい、黙れ外野! お前らなどすでに眼中に無いわ!!

 キレた俺を舐めるなよ!

 こんな事も出来るぞ!!

「あんっY ゆういち〜Y

「「「「な……ななな、何やってるんだよ!?(のよぅ、ですかっ)」」」」

 フフン、恋人達の情事と言うヤツだ。

 お子様には刺激が強かろう(邪笑)

 

 

 で、現在俺は香里に叱られていたりする。

 何でかって? 栞達の目の前で……まあ、公共の場ではっきり言うのは憚れるようなアレな事をしたのがまずかったらしい。

 てか、アレは俺だけの所為か? むしろ香里の方から誘ってき「祐一!!」

「ハイ」

「今変な事を考えなかった?」

「イエ、ゼンゼンコレッポッチモソノヨウナコトハカンガエテオリマセン」

 鋭すぎるぞ、香里(涙)

 まあ、それでこそ香里だけどな(苦笑)

 ん? 栞達はどうしたかって?

 俺の部屋で固まってるぞ、全員。そろそろ復活する頃じゃないか? アレが終わってから一時間立つし。まあ、かく言う香里もさっき復活したところだったりするしな。

「ちゃんと聞いてる!?」

 しまった、全然聞いてなかった(滝汗)

 こう言う時は素直に謝るのが一ばn――

「ハッ、一字一句逃さず聞いているであります」

 ――ひぃぃぃぃ!? な、何を言っているんだ俺は!? 芸人気質な自分が憎いぃぃぃぃ(滝涙)

「それじゃ、どんな事を話してた?」

「……………………………………………………………………………………(涙)」

 う、うぐぅ。こうなる事は初めからわかっていたのに(涙)

「……ゆ・う・い・ち?」

「すまん、俺が悪かった。だからその笑顔はやめてくれ(涙)」

「ちゃんと聞いてなさい!」

「ごめんなさい(平身低頭)」

 うぐぅ、そんなに怒らなくても……ちょっとあの時の香里を思いだして聞き逃しただけじゃん。あ〜あ、あの時の香里はとっても可愛かったのにな〜

「……懲りてないようね?(目は笑わずに)」

「コ、コエニデテタリハ?」

「してなかったけど、どうやら正解だったようね」

 お邪魔虫どもよ、どうしてこう言うときに限って居ないのだぁぁぁぁぁぁ!?(無論、お邪魔虫だから)

 てか、早く復活してこの状況を何とかしてくれぇぇぇぇぇぇ!!(切願

『起こらないから、奇跡って言うんですよ』

『僕の事忘れてください』

『あなただけは絶対許さないんだから!』

『私ニンジン食べれるお〜』

 役立たずぅぅぅぅぅぅぅぅ!!(滝涙)

 

 

〜FIN〜(ォィ)
〜後書き〜
落ちのないまま終われ(マテ

と言うわけで、久しぶりのSS更新です(苦笑
しかも十万ヒットのヤツ飛ばして(汗

ここ最近、忙しくて忙しくて……(涙
ポンプの設計をしなければ為らなかったり、
卒研の資料(英語論文A3に6ページ)を訳さなくちゃ為らなかったり(英語の単位を4年連続で落としてるヤツが
本気で泣きたいんですけど、泣いていいですか?(涙<マテ

次回は恐らく蒼紅の月でしょう。場合によってはメイドが先にアップされるかもしれませんが(苦笑
因みに、現状でアップ日は未定としか言えないのが心苦しいのですが(平身低頭<ごめんなさい
それでは、次回の後書きで。

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