二万ヒット感謝SS
夏だ!水着だ!!甘々だ!!!

 

「暑い……」

 もう八月も終わりだと言うのに残暑が厳しい。

 暑いと言うより熱いと感じるときが多々あったりする。

 それは香里も同じらしく、俺の隣で解けかかっている。

「しつれいね。とけかかってないわよ」

 その割には喋りが平仮名だった。って、もしかしてまた?

「くちにでてるわよ」

「ぐはっ! いいかげん、この癖もどうにかしないとな。にしても、いまだに平仮名だぞ、香里?」

「いいじゃない。ゆういちいがいにだれもいないし」

 そう言って香里は俺に持たれかかってくる。

 見た目にはそう見えないが、香里はかなりの甘えん坊である。

 無論、そんな姿は俺以外には見せないが。

「香里、そんなにくっつくと熱いぞ」

「なによ〜祐一はあたしとひっつくのがいやなの〜」

 語尾なんてもう伸び伸びだ。

「いや、むしろうれしいぞ」

 くっついて熱い中、それでも俺は正直だった。

 いやだって香里ナイスバディだし。

「だったらいいじゃない」

 更に香里は身体を密着させてきた。

 女性特有の甘い香り、香里の匂い。そしてどこまでもやわらかい双丘。

 それが意識せずとも感じられ、俺は根性入れて耐えねばならなかった。

 

「それにしても熱いな」

「もうすでに熱いなのね」

 俺の言葉に香里は苦笑した。まあ、ここでボケねば俺ではあるまい。

「何、どうしてその熱いと言うニュアンスの違いを!?」

「あたしが祐一の事を愛してるからよ」

 香里が真っ赤な顔をして言う。ぐはっ!甘酸っぱい。真っ赤なかおりん可愛い。激ラブ!!

 神様ありがとう。俺今死んでも悔いは無いよ。

 俺は信じても居ない神に感謝した。いや、悔いは残りまくるだろうけど。

 まあ、ボケがボケたり得なかったがこの香里はお釣りが来るほど可愛い。つーかむしろお金を貰って商品を受け取った気分だ。

「まあ、真面目な話。本気で暑いな」

 自分の頬も紅潮しているのがわかるが、冷静な口調で言った。

 後に香里に「頬が緩んでいたわよ」っと言われたが。

「そうだな……どうだ海にでも行かないか?」

「いいわよ。あたしは祐一の行くところなら何処でも」

「じゃあ、決まりだな」

 

作@CV:キートン山田)自分で書いておいてなんだが、甘々すぎる二人組みである。

 

「……あちぃ」

 肌の露出が増えた事により、文字どおり焼けるような熱さだ。

「遅いぞ〜香里〜早く海に浸からんと俺は焼け死にそうだ」

 そんな事を言って入るが、実際は香里の水着姿が早く見たいと言うのは秘密だ。

 まあ、漢の諸君なら痛いほど良くわかってくれるだろう。

「ごめんね。待った?」

 後から声がかかる。待ちに待った香里の登場だ。

 ぐはっ!

 天国のお父さん、お母さん、俺は……俺はやったよ。

(まだ死んでないぞ)

(同じく、間だ死んでないわよ)

 香里の着ている水着はワンピースタイプの青い水着。

 大人っぽい香里の事だからビキニだろうと思っていたのだが、予想は外れた。

 青い水着から伸びる処女雪かと見まごうばかりに白い香里の四肢さん。

 おとなしめのワンピースなのだが自己を主張をする胸さん。

 細くくびれたウエストさん。そしてやわらかい曲線を描くお尻さん

 そしてはにかむような香里の表情!!

 ビバ! 水着さん!! いや、むしろ香里!!

「えっと……その……怒ってる?」

 不安げに見上げるその表情、これに萌えない漢は居るか!? いや居ない!!(反語表現

「ぐっど」

「えっ?」

「これ以上無いぐらい香里に似合ってる。テイクオフしたいくらいだ」

 あまりの威力に俺は萌え死しかけ。

「て、テイクオフって、それを言うならテイクアウトでしょ」

 そう言えばそうだ。離陸してどうする。

 にしても、真っ赤な顔して照れてるかおりん、食べちゃっていいですか?

 

「お、泳ごうか」

「そうね」

 俺も真っ赤な顔をしてる事だろう。

 にしても、いつまでたってもこの甘酸っぱさには慣れん。

 早く慣れたいものよのう……

 すいません。嘘はきました。実は大好きです。一生慣れたくありません。

「きゃっ」

 香里が可愛い悲鳴を上げる。

 ……襲っていいですか作者さん?

 

作)アホか!? ここでは18禁規制があるねん! 暴走するんじゃないわ!!

 本音は?

作)俺が襲いたゲフン……なに言わすんじゃい!!

 

 水の意外な冷たさに驚いたらしい。

 かく言う俺も驚いた。

「大丈夫か、香里?」

「ええ、ちょっと驚いただけだし」

 うむ、その表情も萌えだぞ、香里。

 

 そんな訳で俺たちはゆっくりと海水浴を楽しんだ。

 帰りの電車の中、香里は疲れたのか眠ってしまった。

 俺の方に寄りかかって寝息を立てる香里。

 作者さん、襲っても……

 

作)しつこい!!

 

ゴトンッ!

「あふっ?」

 電車の揺れに微かに香里が目を覚ました。

 そしてゆっくりと俺を見上げる。

「んん、ゆういち〜」

 舌っ足らずな口調。普段の香里しか知らない人が見たらどうだろうな。

 などと下らないことを考えたりする。

「いいから寝てろ。遊び疲れたんだろう。到着したら起こしてやるよ」

「ん〜、祐一〜」

 ぐはっ! 首筋に抱きつかれた!?

「や、やめろ、香里。無茶苦茶ハズい」

「ゆういち〜、ずっと一緒だよ」

 寝言? しかしまあ、漢として答えぬわけにはいくまい。

「ああ、ずっと一緒だ」

 その後、何をやっても起きない香里を抱えて駅を後にした。

 めちゃくちゃ恥ずかしかったぞ。

 よくもまあ、警察に止められなかったもんだ。


〜後書き〜
20000Hit感謝記念SS完成。
当初は佐祐理さんで書こうと思っていたんだけどな?
何時の間にかおりんに(マテ
まあ、いいか。
ああ、バイトにSSにとハードな一日だった。
もう寝る。
お休みなさい。

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