ひょんな事から永久就職?



祐一「うだ〜〜〜〜〜〜」

俺は昼飯を食った後、授業を聞き流し、放課後になってもうだっていた。

名雪「もうっ、祐一。そんなにだらだらしてていいの?」

隣から名雪の声が聞こえてくる。

祐一「違うぞ〜名雪、俺はうだ〜〜〜っとしているんだ」

名雪「どっちも一緒だよ…」

祐一「そういう名雪もだらけてるじゃないか」

名雪「だらけてないよ」

全くみっともない顔でそんなことを言うなよ。

香里「あなた達、いいのそんなことで?」

後ろのほうから香里の声が聞こえてくる。

香里「そろそろテストでしょ?相沢君はいいとして名雪は大丈夫なの?」

そう、今俺達は三年生に進級しもう二ヶ月が経とうとしている…。

旧美坂チームは北川を除き同じクラスになった。

どうも北川だけ運が無かったらしい。

アンテナ男が始業式の日はずっと叫び続けていたという話を聞いたことがある。

そういや最近見ないな。どうしたんだろ?

名雪「退学になったらしいよ、北川君」

祐一「いや、誰もそんなこと聞いてない………もしかして」

香里「はっきりと喋ってたわよ」

またこの癖が出たらしい…。

いい加減諦めるか…。

祐一「っと待て、北川のやつ退学になったって?」

香里「ええ、始業式の日の夜、繁華街で自棄酒しているところを生徒指導の先生に見つかったらしいわ」

祐一「ついてないな、北川のやつ」

香里「全くね」

俺達は北川の冥福を祈りため息を吐く。

酷いやつらだな、俺達。

香里「それで、どうするの名雪?」

名雪「え?何が?」

香里「聞いてなかったの?テスト勉強はどうするか聞いてたんだけど」

名雪「え〜と、香里先生よろしくお願いします」

名雪は一瞬だけ考えて、すぐに香里に向かって頭を下げる。

香里「相沢君に教えてもらえばいいじゃない」

祐一「俺は嫌だ」

きっぱりと言い放つ。

香里「あら?どうしてかしら。名雪に教えるなんて簡単でしょう」

俺はこう見えても学年上位に入るからな。勉強は出来る。

祐一「教えてもいいが…教え方が雑だとか分かりにくいとか文句言ってくるからな」

名雪「う〜、そんなこと無いよ」

祐一「それに勉強しだすとすぐに寝ちまうし…。起こしても起きない、しょうがないから実力行使に出るとイチゴサンデーをたかってくる」

過去に二回教えたことがあったが、どちらとも奢らされた…。

普通感謝されるべきだろ。

香里「相性が悪いのかしら?」

名雪「だから、香里〜お願いだよ〜〜」

半分泣きそうな顔で香里の願いしている。

香里「いいわよ、でも栞にも教えないといけないから」

名雪「じゃあ皆で勉強会しようよ。あゆちゃんも呼んで」

あゆ…あゆは木から落ちて七年間眠り続けていた。一月に俺達は確かに会ったのに…そのときはまだあゆは病室で眠り続けていたらしい。

けど、最近になって突然眠りから覚めた。しかも七年間使っていなかった筋肉まで活性化した状態で…。

それに俺達に会った記憶もあるらしい。あれは…生霊だったんだろうか?

それで、今あゆは親戚の家で療養中(?)らしい。更に驚異的な記憶力でそろそろ俺達の学力に追いつくかという勢いで勉強している。

まあそんな奇跡があの病院では二つほどあった。

もう一つが…、

栞「お姉ちゃん!一緒に帰りましょう!」

教室の後ろのドアを思いっきり開けて元気良い声が聞こえてくる。

香里「栞、お願いだからもう少し静かにして…」

香里が呆れながら…しかし、ほんの少し嬉しそうに微笑みながら言う。

栞は死の大病にかかっていた…、誕生日まで生きられないと宣告を受けていたほどの病を…、

しかし、死の直前、突然その病は消え失せ、栞は生き長らえている。

あゆの一件と合わせて影で冬の奇跡と呼ばれているらしい。

それはさておき。香里は病が直ったことを嬉しく思いながらも、以前栞にしてしまったことを悔やみ、悩んでいた。

そのクッションになったのが俺と名雪だった。俺達に悩みを打ち明けた香里は栞に謝罪し、栞もそれを赦したという。

今では本当に仲の良い姉妹になって、栞がうちのクラスに乱入してくることはクラスの名物となっている。

あまり香里は快く思っていないらしいが…、そろそろ諦めムードが強くなっている。

栞「祐一さんも、いいですよね」

祐一「え?あ、何がだ?」

栞「もう、ちゃんと聞いててくださいよ」

祐一「わりぃわりぃ。で、なにがだ?」

栞「勉強会です。わたしも行っていいですよね」

祐一「まあいいんじゃないのか?秋子さんなら了承だろ」

名雪「お母さんなら一秒で了承だよ」

香里「そうなのよね…」

栞「じゃあ決まりですね」

祐一「それで何時からやるんだ?勉強会」

名雪「えっと、何時がいいのかな?」

香里「テストの三日前くらいでいいんじゃない?」

祐一「あ〜、テストって何時だっけ?」

皆「「「……………………」」」

祐一「あれ?俺なんか変なこと言ったか?」

香里「ええ、物凄く変なこと言ったわ」

栞「来週の月曜からですよ。テストは」

ふ〜ん、来週ね。

そろそろ始めるか。

祐一「ん、じゃあ土日に泊り込みでやってもいいんじゃないか?」

完全週休二日制も導入されたことだし、

栞「そうしましょう。ね、お姉ちゃん」

香里「……そうね」

祐一「じゃあ決定だな」



















時は進んで勉強会初日・土曜日の朝

香里「お邪魔します」

栞「お邪魔しますぅ」

美坂家の二人がやってきた。

祐一「よ、あゆはもう来てるぞ」

栞「え?!本当ですか?」

栞が眼を輝かせて聞き返してくる。

祐一「嘘を言ってどうする」

栞「あゆさんに会うのも久しぶりです〜」

あゆ「祐一くん〜、栞ちゃんたちが来たの〜?」

あゆがリビングのほうから顔を出して来た。

栞「あゆさん!お久しぶりです〜」

あゆ「栞ちゃんも、久しぶりだねっ!」

二人とも手を合わせて喜んでいる。

まったく…。

祐一「ま、話は上がってからにしろよ」

香里「そうね。あたしたちはどこに行けばいいの?名雪の部屋?」

祐一「……家主が睡眠中でいいのならな」

香里「まだあの子寝てるの?」

香里があきれたような感じでため息をつく。

祐一「そういうな。………俺だって苦労してるんだ」

苦労がにじみ出ているのかが見えたのか、香里が少し引きつった笑顔をする。

香里「ごめんなさい」

祐一「いや、香里が謝ることじゃない。むしろ名雪に努力して欲しいんだけど…」

近頃努力の色がまったく見えなくなってきている。

祐ちゃん泣いちゃうゾ!

場の雰囲気が一気に凍る。

香里「相沢君。自分で祐ちゃんって言うのはちょっとやめたほうがいいわよ」

祐一「また口に出たか。もう諦めよう…」

栞「祐一さん、いい加減上がっていいですか?」

祐一「あ、すまん。忘れてた」

栞「えぅ、そんなこという人嫌いです」

うむ、この台詞を聞かないと栞にあった気がしないな。

祐一「ま、リビングにいてくれ。名雪を(叩き)起こしてくるから。」

俺はそういうと階段を上がっていく。

香里「あまり暴力に訴えちゃだめよ」

後ろからそのような言葉がかけられる、が、

祐一「………善処だけはする」

暴力は最終手段だ…。

奥の手もあるがな……。



数分後……



だお〜〜〜〜〜〜!!!!っと叫び声が近所に木霊したとかしなかったとか…。



名雪「おはよぉ〜かおり〜〜〜」

祐一「……おいおい」

名雪が糸目状態で壁に挨拶している。

香里「今日は一段とひどいわね」

祐一「そうだな…、こいつに限って夜眠れなかったとか言うことは無いし」

香里「それだけは絶対無いわね」

あゆ「無いよね」

栞「そんなことあったら嫌ですよ」

皆にめちゃくちゃ言われてるな。まあ俺もその中に一人だが。

名雪「だお〜〜〜」

あ、堕ちた…。

南無〜(合掌










まあ、それから空いていた部屋に移り、何の問題も無く(?)勉強会は進んだ。

しいて言うなら、

「だお?!」とか「えぅ〜」とか「うぐぅ〜」といううめき声が聞こえ始めた。

さて、そろそろ休憩したほうがいいだろ。

祐一「なぁ香里。そろそろ休憩にしないか?」

香里「え?……そうね。ちょっと休憩しましょうか」

名雪「助かったよ〜」

あゆ「うぐ〜〜〜〜」

栞「えう〜〜〜〜〜」

それぞれが机に突っ伏す。

死屍累々だな…。

ちょうどそのとき、

秋子「皆さん、調子はどうですか?」

といいながらトレイを持って秋子さんがやってきた。

祐一「あ、……まあまあですよ」

秋子「そうですか、あまり根を詰め過ぎないようにね」

そういってトレイにおいてあったコップを渡してくれた。

祐一「秋子さん、これは?」

秋子「ハーブティーですよ。少しでもリラックスできればいいと思って」

香里「ありがとうございます」

少し口に付けてみる。

すると、

う゛…、

やばい…、

意識が……、

あ、秋子さん………、

ロシアンティーはもうこりごりです…………、




















祐一「う、う〜ん……」

あゆ「あ、祐一くん気がついた?」

あゆの顔がすぐ近くに寄ってくる。

祐一「あ、ああ。あれからどうなった?」

皆「「「「…………………」」」」

祐一「すまん、訊くべきことじゃなかったな」

香里「大丈夫?三時間ぐらい気絶してたけど…」

三時間…、一舐めしただけで?

実に恐ろしきは秋子さんのジャムか…。

流石というか何というか…。

祐一「三時間か…。もう少し眠ってくる…」

栞「お大事に…」

栞よ、哀れむ眼で見ないでくれ…。

そうして俺は自室に戻った。
















夕食後、俺はまだ気分が優れないでいた。

祐一「あ〜〜、まだちょっと…」

あの味が舌から…、

香里「ふふ、相沢君おかげでほかの皆は助かったんだから」

祐一「俺は生贄かっ!」

名雪「香里〜、ちょっと来て〜」

不意に二階から名雪の声がする。

香里「あ、名雪、今行くわ」

香里は少し笑いながらその場を離れていく…。

やっぱ俺は生贄なのか?

その考えがぐるぐると頭の中を駆け巡っていく。













夜も更けてきた頃、また俺たちは勉学に勤しんでいた。

勤しんでいたといえば聞こえはいいが…、

実際はというと…。

名雪「す〜〜、く〜〜〜〜」

あゆ「うぐ〜〜〜、ねぇ香里さん…」

香里「分かってるわ、名雪!起きなさい!な〜ゆ〜き!!」

栞「えぅ、起きないです」

っと、まあこんな感じではかどってはいなかった。

名雪「く〜〜〜〜、わたし、けろぴーたべれるお〜〜」

祐一「食べるなっ!!」

名雪「ゆういちもたべれるお〜〜〜〜」

な?!

あゆ「な、名雪さん!!」

栞「そんなこという人嫌いです!!!」

香里「名雪、寝ぼけるにもほどがあるわよ」

あゆと栞はなんでそんなにあわてるんだ?

香里なんかは…怒りのオーラが……。

確かに変な台詞なんだがそんなリアクションをするほどのことか?

名雪「う、う〜〜〜ん」

皆の視線(死線?)にうなされ始めてきた…。

祐一「な、なあ。そろそろこいつも活動限界に近づいてきたし今日はこれくらいにしとかないか?」

部屋の雰囲気がどんよりしてきたのでそう提案してみた。

香里「…そうね。まだ明日もあるし」

あゆ「そうだね」

栞「また明日頑張りましょうね」

名雪「う〜〜〜、ねむいお〜〜〜〜〜」

もうすでに寝てるだろうが…。

秋子「皆さん、お風呂が沸きましたよ」

いつもより大分遅めのお風呂の時間だ。

祐一「じゃ、…名雪行って来い」

名雪「わかったお〜〜〜〜」

名雪が半分以上寝ながら一階に下りていく。

祐一「それで…、香里たちは何処で寝るんだ?」

ここか名雪の部屋しかないけど。

香里&栞&あゆ「「「ここがいい(わ・です・よっ!)」」」

名雪の部屋で寝ることは拷問に近いからな。

祐一「じゃあ三人ともここだな」

さて、来客用の布団は何処にあったっけ?

秋子さんに聞いてみるか。

祐一「じゃ、俺は布団とかを取ってくる」

そういって空き部屋を後にする。




祐一「秋子さ〜ん。来客用の布団って何処にありましたっけ?」

一階に降りた俺はキッチンに居た秋子さんに声をかける。

秋子「さっき皆さんが居た部屋においてありますけど…。二組しかないですね」

秋子さんが困ったようなそぶりをする。

名雪と一緒で本当に困ってるのかどうかわからないような笑顔だが…

あ、こっちが本家か。

なんて変なことを考えているうちに、

秋子「仕方ありませんね。名雪の部屋で一緒に寝てもらいましょうか」

そうなったか、やっぱり。

祐一「じゃあそう伝えてきますね」











祐一「……っと言う訳だ。さぁ誰が生贄になる?」

香里「生贄、確かにそうね」

あゆ「もうあそこで寝るのは嫌だよ…」

栞「私はお姉ちゃんからよく聞かされてるので嫌です」

皆の視線が一箇所に集まる。

視線の先には…。

香里「な、……わかったわよ。あたしが名雪の部屋で寝ればいいんでしょう」

祐一「生贄決定♪」

栞「ですね♪」

あゆ「二人とも言いすぎだよ」

香里「言ってくれるわね…、二人とも…?」

俺たちの前に修羅が出現した。

祐一「じ、じゃ、俺は部屋に戻るからっ!」

俺は逃げた。逃げられるとは思っていなかったが…。

香里「相沢君?どうしたのかしら?どうしてそんなに怯えてるの?」

呆気無く捕まった…。

ああ、本日二度目の暗転…。

香里、嬉しそうに人を落とすな…。






















う、なんだ?眩しい?

俺は軽く目を開けてみる。

するとそこは、

祐一「俺の部屋か?……時間は?」

いつも使っている時計に目をやる。

祐一「うわ、七時かよ…」

いつもよりちょっと早いくらいか…。

祐一「二度寝するか…。うん、そうしよう…おやすみ。俺」

そういうと目を閉じる。

あ〜、誰がここまで運んだんだろうか。

いっか、後で聞こう…。













??「おきなさ〜い」

ん?

??「しおり〜〜、おきなさいよ〜〜〜」

栞?香里か…これは?

少しだけ目を開けてみる。

祐一「な?!」

香里「ん〜〜?しおり〜?おきたの〜〜〜?」

目の前に居るのは香里で間違いない。

が、本当に香里か?と疑いたくなるほどいつもの香里とは違っている。

まず髪形が違う。ウェーブがかった髪は三つ編みになってるし。

顔が…、というか目が糸の様になっている。

微妙に服も乱れ気味だし。

完全に寝ぼけてるな。

祐一「香里、ここに栞はいないぞ」

俺は体を起こして話しかける。

香里「なにいってるの〜〜〜?」

こりゃ名雪並だな…。

祐一「とにかく、起きろ」

香里「わたしはおきてるわよ〜」

駄目だな…。

祐一「ほら、とにかくこっちだ」

俺は香里の背中を押して部屋の外に出そうとする、が。

香里「ん〜〜〜」

俺の布団に寝転んでしまった。

祐一「おいおい、仮にも男の部屋で寝る奴がいるか?」

どうしようか…。

香里「う〜ん♪」

あ、気持ち良さそうだな…。

そりゃ二度寝は気持ちいいもんな〜。

香里「う〜ん♪」

香里がまた寝返りをうつ。

そのたびに三つ編みにした髪が動き気になってきた。

香里「う〜〜ん♪」

ちょっとだけなら触ってもいいかな?

そうっと髪に手を伸ばす。

香里「ん〜?」

起きたか?!

香里「ん〜〜〜♪」

どうやらまだ起きてないようだな。

髪に触っていると、やっぱり男の髪とどこか違うな、と思ってしまう。

祐一「う〜ん。さすがにもう起こさないとやばいかな?」

時間は別に気にしなくてもいいんだけど、栞なんかに見つかるとやばそうな気がする。

ん?そうだ…。

俺は香里の髪を軽く引っ張って起してみることにした。

  くいっ

香里「み〜〜?」

……は?

俺の聞き間違いか?

  くいっ

香里「み〜〜〜?」

聞き間違いじゃなさそうだな。

しかし…、

  くいくいっ

香里「にぃ〜〜〜〜〜?」

か、

  くいくいくいっ

香里「うにぅ〜〜〜〜〜〜〜?」

可愛すぎるっ!

しばらく遊んでいたかったが、人生そんなに甘くない。

香里「う、うん?……え?」

香里が目を覚まし、俺のほうを見ている。

祐一「か、香里?」

そしてただならぬ雰囲気を放ち始めて…、

香里「ふぇ、ふぇ〜〜〜ん」

…泣き出した。

俺はどうしていいのか分からずにあたふたするしかなかった。

香里「ひっ、ひっく…」

どうやら俺が混乱している間に香里は泣き止み始めたらしい。

香里「……せきにん」

祐一「何だ?」

俺はよく聞き取れなかったので聞き返した。

香里「責任とって…」

祐一「責任って…。俺は何もしてないぞ…、マジで」

香里「あたしの寝顔見て、その上髪まで引っ張って…」

う、それは…、

香里「あたしの秘密まで知って…」

祐一「秘密って…、寝ぼけてるとき髪引っ張ると鳴くやつか?」

香里「〜〜〜〜、そうよ」

香里は顔を真っ赤にして答える。

祐一「可愛いからいいんじゃないか?」

香里「恥ずかしいのよっ!」

さらに顔を赤くしていく。

祐一「ま、恥ずかしいだろうな…、しかしな〜、香里がな〜、朝に弱いとはな〜〜」

香里「相沢君、けんか売ってるの?」

おぅおぅ、修羅がまた誕生しかけてる。

祐一「う゛、ごめんなさい」

香里「まあいいわ、……相沢君」

香里が部屋から出て行きながら、話しかけてきた。

祐一「何だ?」

香里「責任、取ってよね」

そう言うと後ろ手にドアを閉めていった。

祐一「責任って、…ま、いいか」

正直、あんな香里を他のやつに見せたくないと思ってしまった。

ま、ほんの少しだけど嫉妬かな?

祐一「それじゃ、姫様が許してくれるお仕えしますかね」

ま、こんな感じで将来が決まってしまうのもまた一興というものかな。














あれから、俺たちは以前より少しだけ変わった日々を送っている。

名雪「香里〜〜、祐一もひどいよ〜〜、イチゴサンデー一年分でも許さないよ〜〜〜」

栞「そんなことする祐一さんもお姉ちゃんも大嫌いです〜〜〜〜!!」

あゆ「うぐぅ、僕のこと忘れてください」

よく毎日言ってて飽きないな、と言うか諦めないな。

香里「ふふ、祐一、いきましょう」

祐一「ああ、そうだな」

ふと見上げると空からは白い雪たちが舞い降りていた。

俺たちが付き合いだして半年。

俺と香里はかなりレベルが高めの大学を受けることにした。

香里はともかく俺は受かるかどうかギリギリらしい。

その大学は遠く、この町からは離れてしまうがそれでもいいと思う。

いろいろな思い出か詰まったこの町にはいつでも帰ってこれるのだから…。

祐一「なぁ香里…」

香里「なに?」

祐一「もしさ、大学に合格したらさ…」

俺たちがその大学を受けると決めたときからずっと考えていたこと。

祐一「一緒にならないか?」



















あとがき!

祐仁  月下夢幻、二万ヒットおめでと〜〜〜〜〜

香里  夢月さん、HIROさん。おめでとうございます

祐一  これからも末永くお元気で、ってなんで俺だけこんな台詞なんだっ!

祐仁  さあ?あ、間違えた…それは次のSSの台本だった。こっちが今回の

祐一  まったく、では改めて。これからも二次創作活動頑張ってください。応援しています

香里  けど、ちょっと今回のSS、どこかの著作権に引っかからない?

祐仁  う〜ん、微妙だね〜。いろんなとこのネタを少しづつ吸収してできたSSだから…

祐一  おまえ自身のネタはないのか?

祐仁  ちょっとネタが少なくなってきたところだったから

祐一  自分のサイトもあまり更新してないだろ?

香里  そうみたいね、日記はほぼ毎日更新してるみたいだけど

祐仁  それはともかく、このSSちょっと話が強引過ぎるかもしれません

祐一  ですので、苦情等ありましたらこの馬鹿に言ってください

香里  間違っても夢月さんやHIROさんに苦情を伝えないようにお願いします

祐仁  でわ、またどこかでお会いしましょう

全員  月下夢幻!目指せ十万ヒット〜〜〜〜〜!!!!


〜副管理人語る〜
記念SSサンクス。
毎度おなじみHIROっす。
もう感謝の言葉も無いって感じです。
いやいや、いいね〜かおりん。
俺も引っ張ってみてぇ〜
つーか髪の毛ネタってなんか他意あったりする?(ぉ
まあ、話は変わるけど。
言っちゃあ何だが、夢月は最近どころかかなり前から更新が停滞してたりするぞ。
最近は俺のほうが管理人っぽいのは気のせい?(マテ
まあ、深く考えたら駄目だな(ぉぃ

このSSの題名は私ことHIROが考えました。
というわけなのでSSの内容とは微妙に合ってないかもしれませんが、流してやってください。
改めて、二万ヒット記念SS感謝感謝です。