う〜む、毎度の事ながらこのランニング登校はどうにかならんものか……
「改善は無理なんだお〜」
…
……
………
ガスッ!!
「うう〜痛いんだお〜」
さてさて、香里を誘ってみるか。
「うう〜無視なんて酷いんだお〜。極悪なんだお〜」
寝言は寝て言……寝てたな。
寝言は放置だ。
さばいばるげ〜む・銃選び&チーム編成編
「おはよう、相沢君」
「おう、香里。ナイスタイミングだ」
「おz金なら貸さないわよ?」
おいおい、それは酷いだろう?
「冗談よ。で、いくら欲しいの?」
そっからは離れんのか!?
「違ったの!?」
そんな驚いたような反応するなぁぁぁ(涙)
「美坂。そのくらいにしておいてやれ」
ああ、北河。助けてくれた事には感謝するが、その哀れみしか含まれていない視線はどうかと思うぞ?(静涙)
「俺は北川だ!!」
「それで結局何の用だったの?」
「まあ、話は脱線しだが。香里、今度の日曜は暇か?」
「俺のことは無視か!?」
「一応今のところ暇だったと思うけど?」
「そうか、それは良かった。それじゃあそのまま予定は開けておいてくれ」
「あら、それはデートのお誘い?」
「無論だ」
ゴッ!!×2
「なかなか痛いぞ?」
いきなり殴るのはどうかと思うぞ。名雪、北側?
「「きちんと説明してもらおうか?」」
うむ。名雪、口調まで変わってるぞ。ついで言うと二人とも小動物なら視線だけで殺せそうだな。
「わかったからそんな目で睨むな。デートと言うのは冗談だ」
「残念ね……」
「デートはまた今度な」
「絶対だからね」
「何ひそひそと話をしてるんだお〜祐一と香里極悪だお〜」
「まあ、それでだ、日曜日にサバイバルゲームをやろうと思ってるんだ。それで香里もどうかな〜ってな」
「サバイバルゲーム?」
「私それ初耳だよ!?」
「簡単に言うとエアーガンを使っての撃ちあいだな。まあ、名雪には言ってなかったし」
「秘密にするなんて酷いよ〜」
「だってお前寝てたし」
「面白そうね。いいわよ。あたしも参加するわ」
「もちろん私も参加するよ〜」
「あたりまえだ。秋子さんの「了承!!」……が出た以上、水瀬三姉妹の参加は絶対だ(汗)」
一瞬秋子さんの声が聞こえた気がするのは気のせいだ(滝汗)
「き、気のせいね(汗)」
「き、気のせいだよ(汗)」
みんな、そのあせった表情ナイス(ヤケ)
「さて、香里の参加は決まったし、後は昼休みに佐祐理さん達を誘うだけだな」
「あら、栞達は誘わないの?」
「ああ、それは真琴が絶対に参加させる」
「すごい自信ね」
「当然だな。まず間違いなく美汐は断りきれない。そして栞がこういうイベントに参加しない方がおかしい」
「こう言う時だけは良くあの子達の事を理解してるわね」
「そう誉めるなよ」
「誉めてないわよ……」
「あ、そうそう。今日の放課後、家に……訂正、水瀬家に集合な。日曜に使う銃を選んでもらうから」
「わかったわ」
〜時は経ち昼休み〜
「と言うわけです」
「あははーっ、わかりました。佐祐理達ももちろん参加させてもらいますね」
「みまみま」
はっ!? 俺、まだ何も言ってないんだけど?
「あははーっ、香里さんが言ったとおりの反応ですね〜 ね、舞」
「はちみつくまさん」
「もしかして、俺に合う前に香里に合いました?」
「ええ。香里さんが『多分、相沢君が”と言うわけです”って言うと思いますから』って言っていました」
ぐはっ! 香里さん、俺の行動は予測済みですか!?
「祐一、単純」
「ぐはっ! そんな事ないぞ」
「と言うわけで、佐祐理達は参加という方向でお願いしますね〜」
「それじゃ、今日の放課後、水瀬家の方へ来ていただけますか? 使う銃を選んでもらいたいんで」
「はちみつくまさん」
〜更に時は経ち放課後〜
「と、言うわけで好きな銃を選んでくれ」
ガラッとガレージの扉を開きながら俺はみんなに告げる。
「一応、今回は野戦。野山がフィールドだ。その事を考えて銃は選んで欲しい。装備に関しての質問は受け付ける。聞きたい事があったら何でも聞いてくれ」
ガヤガヤと、皆が銃を選び始める。う〜むこの人数の少女達が銃を選んでるって光景は結構シュールかも(笑)
「あ、それと言い忘れたが。今回のサバゲーは三人一組、要するに小隊単位でのゲームにする予定だから、そのつもりでチームを組んでおいてくれ」
「相沢君は誰と組む予定なの?」
「実は俺もまだ決まってない。そっちで適当に決めてくれ」
なんか、一気に騒がしくなったのは気のせいか?
う〜ん、それにしてもMINIMIにするか、それともいつもどおりM16かSR−16にM203にするか……あぁ〜悩む(苦笑)
「決まりね」
ん、何か決まったのか?
「相沢君はあたしのチームね」
「ああ、チームか。それで香里と俺と後は誰なんだ?」
「私です」
なるほど、みっしーか。うむ、冷静なチームになりそうだ。
んで、チーム分けはこうなったわけか?
第1チーム
祐一・香里・美汐
第2チーム
佐祐理・真琴・栞
第3チーム
舞・名雪・あゆ
コレに北側チームが入って全4チームでやるわけだ。
「さて、お二人さん。装備はどうなった?」
「あたしはコレね」
「私はコレを」
香里はMP5A4を、美汐はM24ソーコムスナイパーを所持している。
なんて言うか、美汐の装備は想像どおりだった。
「なかなか良いチョイスだ。特に女性の場合は軽い武器を選んでおいて間違いは無いからな。後はサイドアームを持てばOKだと思うぞ」
「「サイドアーム?」」
見事に同じタイミングだったな(笑)
「サイドアームって言うのは、メインアームが、ちなみに主力武器の事だが、弾切れ、もしくは故障したときに使うバックアップ用の銃の事だ」
そう言って俺はガレージ内を見渡す。あら、MP5KA4はあったけどCZ75がない? 確かあったと思ったんだけどな。ま、俺が持ってるしいいか。
「美汐はスナイパーライフル、接近戦時の火力不足だからな。MP5KA4、コレが良いと思う。サイズ的にもそう大した大きさじゃないしな。ほら」
「どうも……確かに、コレなら簡単に持ち運びが出来そうですね」
「んで、香里のサイドアームはハンドガンだな。ちょっと待ってろ。思ったのがガレージに無かったからな、俺のコレクションから取ってくる」
手早く、部屋の中からCZを探し出す。
「ほれ」
「あ、ありがとう。でも、コレだけ銃があるのに別にどれでも良かったんじゃないの?」
「結構銃一つ取っても変わるものなんだ」
置かれていたハンドガンの一つ、デザートイーグルを香里に手渡しながら俺は言葉を続ける。
「同じハンドガンでもこうも変わるものなんだ。それにその銃、CZ75は旧チェコ製で世界最高のコンバットオートと呼ばれるような名銃だ。まあ実銃の薀蓄は置いておくとして、何より握りやすいんだ」
「確かに、こっちの大きいのと比べたら月とスッポンね」
俺が手渡したデザートイーグルとCZ75を持ち比べながら、香里は言う。
「だろ。持ちやすさ、命中精度、扱いやすさ、重さ、そして使用目的。それを考えて銃は選ばないといけないんだ」
さて、次は銃の扱い方だな。
何か無いかとガレージ内を見渡す。
おお、ちょうどいいところにガバメントが在るじゃないか。よし、これを使って説明するか。
「それじゃ銃の扱い方を説明するかこっち注目!」