「ちわ〜」

「冷やかしは帰れ!!」

 ぐはっ! それはいきなり酷くないか?

 てか、俺は客だぞ北川!

 ここは必殺の――

「店長〜、このバイトが俺のことをイヂメ「わ〜わ〜!!」」

 ――店長への陳情(陳情?)

「すまん、俺が悪かった。このとおりだ許してくれ」

 ふっ、思い知ったか。やはり正義は勝つのだよ。

 以後、店内では俺に逆らわないほうが良いぞ(悪)

 

 

さばいばるげ〜む・G36C、ほか編

 

 

「んで、今日は何用だ?」

「アレ、入ってるんだろう?」

「アレの事か?(ニヤリ)」

「うむ、アレの事だ(ニヤソ)」

「しばし待て」

 うむ、さすがは“好敵手”と書いて“とも”と呼ぶ男よ、まさに以心伝心。アレでわかっ――

「これだな」

 ――てねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

「ってか何だそれは!?」

 と言うか、その人型の物体は!?

「うむ、俺のこさえた1/1美坂香里嬢だ。似てるだろう?」

 北川……お前の行動、たまに本気でわからなくなるぞ?

 てか、貴様は悪だ。俺の中で悪決定。

 ツー訳で壊しても罪じゃないな。殺しても罪じゃないな。消し去っても罪じゃないな。

「ちなみに相沢用に天野美汐嬢と倉田佐祐理嬢も用意してあrグホッ!」

「……ひとまず、それは没収だ」

 顔に叩きこまれた俺の拳に1mほど吹き飛ぶ北川。まあ、自業自得だ。

「な、殴ったね! 親父にもゲフゥ!?」

 そうだな、こう言った救いようのないバカは――

「……殺すか?」

「す゛ひ゛ま゛せ゛ん゛。許してください。ほんの、ほんの出来心なのです。

 まあ反省しているようだし、今回のところは弓引きナックルパートで許してやろう。

ゴッ

「ぐはっ!?」

ゴッ

「ごふっ!?」

ゴチャッ

「ま、まて死n!?」

グチャッ

 

 

 

 

 

 

――しばらくお待ちください――

 

 

 

 

 

 

「んで、アレを見せてくれ」

「G36Cか?」

「おう、それだ――ってか、わかってたんなら何故にボケるか?」

 俺のその言葉に、北川はニヒルに笑って言った。

「ふっ、それが俺だからだ」

 何だかすこぶる殴り足りなかった気がする。

「ま、待て!! 何だその振り上げた拳は!?」

 おっと、無意識のうちに拳を振り上げてしまったらしい。

 やれやれ。素人か、俺は? 拳を振り上げたら殴るタイミングを読まれるだろうに。

「間違いを感じるのはそっちにか!?」

 ……ゴッ

「ま、それは置いておいて。早速見せてくれ」

「殴られた俺としては、置いて置けない気がするんだが……い、いや、置いておくほうが良いな。さ、さあ思う存分見てくれ」

 まあ、そろそろ北川で遊ぶのも飽きたし、G36Cの品定めと行くか。

「ふむ?」

 両手で保持したときはそう思わないが、片手で保持すると意外と重いな……3kgと言ったところか?

 まあ、もともと片手で持って撃つ銃じゃないしな。

 両手で保持したときのバランスは……申し分ない。いや、前後長が短い分、M4よりもいいかもな。

「マガジンは?」

「ほれっ」

 と、投げよこしてくる北川。おいおい、商品だろう? まあ、ちゃんとキャッチはしたが。

 それにしても――

「意外とでかいな?」

「だろ、それは俺も思った。んでM16系のマガジンポーチに入るか試してみたんだが「駄目だったと?」……そうだ」

 なんとなくこのマガジンを持った瞬間から気付いてたけどな。

 恐らくマガジンがプラスチック製のためだろう。強度を出すために厚くなったんだな。

「……なる」

 Wマガジンクリップを使わずに繋げるタイプ、SIG系と同じ型のマガジンか。

 マガジンはどっちかと言うとタクティカルベストにしまっておくタイプの俺にはあまり関係ないけど。

「ストックは――意外と……いや、かなりしっかりしてるな」

 結構大胆な肉抜きを行っているからトイガンのレベルじゃ強度不足かとも思ったが、かなりしっかりしている。

 まあ、普通に立った状態でだからな。サバゲーで実際に使ってみないと正確に強度がどうかはわからないけど。

 そして 何より、構えた時の感触が良い。

「マズルはM14の逆ネジ……」

 汎用は効きそうだが、ハンドガードがせり出してる所為であまり太いサプレッサー(減音器)は付けられそうにないな。

「後はハンドガードの強度……北川、フォアグリップ貸してくれ」

「ほい」

 既に予想済みだったのか、北川はすぐにフォアグリップを渡してきた。さすが親友。

 と言うわけで、早速ハンドガード下部のレールに装着。構えてみる。

「良い感じだな」

 強度的な不安はなし。それに首周りがかなりしっかりしてる。結構重いアクセサリをつけても余裕そうだ。

 

 

「満足したか?」

「ああ、良い感じだ。これでマガジンがM16サイズなら即買いなんだがな」

「言うと思ったよ。と言うか俺も同じ感想だ」

「VZ61も見せてくれないか?」

「VZ61スコーピオン……今度のCQB用にか? それなら俺はG36Cを買っていったほうが良いと思うぞ」

「いや、そう言うわけじゃない。そうだな……趣味と言ったところか」

「趣味ね〜、それを言ったらサバゲー自体がそうだろ?」

「全くだ(笑)」

「スコーピオン、スコーピオンっと……ほれ」

「サンキュ」

 相変わらず小さいSMGだ。ストック使わずに片手で撃つな、俺なら。

「今回のスコーピオンはマル○ンの意欲作だぞ。ボルトストップは元よりクローズドボルト再現だからな」

 と、言う北川の薀蓄を無視してVZ61をいじる。

 う〜む、微妙にボルトが引き難い。まあ、これは実銃自体それっぽいから仕方ないか……

「北川、試射はOKだよな」

「ああ、あっちのシューティングレジンでな。弾とガスは置いてある」

「バッテリーは?」

「はいはい、G36Cも試射ね。バッテリーも一緒に置いてる。勝手に使ってくれ」

 

 

「んじゃ、VZ61からいってみるか」

 マガジンにガスと弾を込め銃に装填、セーフティーを解除しボルトを――

シャキンッ

 ――引く。

 的は8m先。ハンドガンサイズの銃の精度を測るには申し分ない距離。

ガァァァァァッ

 連射スピードは良好。さすがはガスSMG、良い速度をしている。

 集弾性は8mで10cm程度。フルオートで撃った事を考えるとかなりの集弾性だ。

 よし、次は片手で――

ガァァァァッ

ガァッ

ガァァッ

ガァァァァァァァァァッ

「た、楽しい」

 トリガーハッピーって言うな。ホントに楽しんだから。

 てか測定にはならなかったけど、最初の数値を考えると高性能さは考えるまでもない。

「さて、次はG36Cだな」

ダンッ

ダンッ

ダンッ

 ・

 ・

 ・

 的の距離は変えずに、ひとまずセミオートで10発。

 集弾性は約5cm。う〜む、電動ガン万歳と言った集弾性だ。

 んで、フルオート。

バラララッ

バララッ

 集弾性に大きな変化なし。速度も十分。て言うか、文句のつけようがない。

 ああ、これでマガジンがM16サイズだったら……

 

 

「良い銃だったろ」

「ああ、どっちもな」

「買ってくか?」

「そうだな、VZ61は買ってく。G36Cも良いけど、マガジンポーチ類が微妙そうだから今回は見合わせとこう」

「了解。VZ61のオプション類は?」

「換えマガジンを2個、それにココロボウッドグリップ」

「グリップ……ホント趣味だな」

「ほっとけ(笑)」

 

 

〜つづく〜


〜後書き〜
と言うわけで明日からテストにHIROです。
さて、今回はテスト期間中に何本SSが上げられるのか非情に気になるところです(前回は三本

先日ちょっとG36CとVZ61を触るチャンスがあったのでこんなSSに(笑
と言うか、SS中で祐一が語った感想、それが全部僕の感想です(マテ
まあ、金欠の僕には祐一見たくVZ61を買うお金はありませんでしたが(哀
ああ、G36Cもほすぃ〜よ〜

ちょっと次回予告(ぉ







美汐「あなたはツヴァイ。二人目のわたし……」







真琴「さぁ、決着をつけようぜ。誰が本当のファントムか……」







次回、さばいばるげ〜む・CQB、Phantom Of Inferno編(仮)
こうご期待!

祐一「って、嘘こけぇぇぇぇぇ!!」

戻るかも?